平成30年に発生しました北海道胆振東部地震による全道的な大停電(ブラックアウト)により、受水槽によるポンプアップ式設備の集合住宅は、長期にわたり断水となった事例は後に大きな社会問題となり、水は重要なライフラインの一つでもあるため今後の課題となりました。
規模にもよりますが、集合住宅(アパート・マンション)のほとんどは建物の地下又1階に受水設備(水を貯める大きなタンク)を設け、その貯水を電気式のポンプにて汲み上げ各居室に配水されます。
停電が発生した場合はポンプが停止しますので各居室の配水も停止されます。
北海道胆振東部地震による全道的な大停電(ブラックアウト)時は、公園の水飲み場や一戸建てなどのご家庭では水が通常通り使用できることが多く見受けられました。
これは上記のポンプが不要なため停電時でも給水されるためです。
高層マンションなどは1階に散水栓が設置されていることも多いのでそこから水を確保されている方もいらっしゃいました。
しかしこの散水栓は地面に設置されていることから、散水用のホースを介しているため衛生面や取水の利便性が悪く飲用に供するには不向きの様でした。
今回はその問題を解消すべく、緊急時用の蛇口を設置する工事となります。
この建物は築42年の5階建てですが散水栓は元々設置されていませんでした。
まずは受水槽用の給水管から非常時水栓用の給水を分岐します。
給水管はポリブデン管と銅管を使用しました。
なるべく短距離で曲がりを少なく配管します。
延長してきた給水管を地上(1階)に配管し、共用通路内に設置しました。
この集合住宅は全45戸です。
やはり非常時にはこの水栓だけでは対応しきれないので、順次増設する予定となっております。
一度配管工事を終わらせておくと、非常時でも容易に蛇口の数を増やすことは可能です。
また、屋外のみならず屋内にも設置は可能です。
いつでも起こりうる大規模災害に対応できるライフラインの確保について一度ご検討されてはいかがでしょうか。
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