本日は石油タンク(ホームタンク)の凍結修理についてご紹介致します。
朝になってストーブやボイラーを使用しようとしてもエラーが出て使用できないとのご相談です。
エラーの内容から灯油切れの可能性がありましたので確認していただいたところ、5日前に給油したため、メーターもほぼ満タンになっているとのことでした。
早速お伺いしまずは灯油タンクを点検します。
外観上は問題ありません。
次にタンク下部のストレーナー(フィルター)を点検します。
ストレーナー内に水が溜まり凍結しているようです。
どうやら原因はここで間違いないようです。
ストレーナーカップを取り外したところです。
ストレーナー下部の分離層に溜まっていた水が完全に凍結しています。
左側に見える青いプラスチック片は灯油より重たい物質ですので通常は一番下に沈んでます。
ここに水が溜まり始めるとこのプラスチック片が浮き上がり水が溜まっていることをお知らせする仕組みになっています。
この水に気づかないまま放置しますと、今回の凍結や石油燃焼機器の故障を招く結果となります。
このような便利なものが付いていても、誰かが説明してくれるわけでもなく、ホームタンクにそのような説明もないのでほとんどの方が知らないのではないかと思います。
気が利く灯油の配達屋さんであれば積極的に教えてくれるようですが、年に数回はご自身で点検されることをお勧めいたします。
新しいストレーナー等を取り付けて、次は凍結の解氷作業です。
解氷と言っても電気や火を使っての作業ではありません。
スチーム(蒸気)を使用してタンクの下部を解氷します。
解氷が終了し、コックを開放し灯油が正常に流れていることを確認します。
青いプラスチック片が沈んでいる状態ですので問題はありませんが、少量ずつ水が溜まっていますので1週間後に再度水抜きをして終了です。
アーヴァンコーポレーションでは石油燃焼機器に関するメンテナンスをお受けしております。
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