2月の大寒波到来の時期より件数は減りましたが、極僅かではございますが石狩や空知地方を中心に水道管凍結が発生しております。
同じ市内によっても地域によって気温差はあります。
各地の水道凍結指数予報サイトなどを参考にして水落とし(水抜き)を心がけて下さい
本日は一般的な水道の水抜き方法についてご紹介致します。
これはあくまでも一例ですので、参考程度にお考えください。
①元栓(水抜き栓、止水弁、給水弁)を閉めます。
〔ハンドル式水抜栓〕
〔レバー式水抜栓〕
〔リモコン式電動水抜栓〕
〔PS(パイプスペース)内、兼用水抜栓〕
(給水弁のハンドルにはOとSの表示があるのでSの側に止まるまでまわす)
(水抜弁のハンドルにはOとSの表示があるのでOの側に止まるまでまわす)
②蛇口(実際に吐水口が付いていて水が出るもの)を全て開けます。
全ての蛇口・水抜き弁は次回の使用時までは絶対に閉めてはいけません。
四方に張り巡らされている給水管は完全に水が抜けるまで数時間かかることも珍しくはありません。
ですので水が出切ったと思い蛇口などを閉めてしまうと水が抜け切らない状態となり凍結する恐れであります。
ここまでは皆さんが普通に行っている水抜きだと思います。
この後の各水抜きを忘れたことにより水抜きが不完全になり凍結する例が非常に多く発生しています。
特に単身者のアパートマンションなどでは多く発生しています。
方法が分からないときは管理会社さんや大家さんなどに分かるまで説明を求めたほうが良いと思います。
③-1(台付きシングルレバー流し台水栓の場合
パイプ(スパウト)内水抜き弁の開放
矢印部分の水抜き弁を反時計回りに回すと水が少し出てきます。
この部分は蛇口のハンドルを開けた状態だけでは水は抜けない構造になっています。
流し台収納部分にこのような蛇口が付いていたら、水受け用の桶などを用意して蛇口を開けて水を抜きます。
③-2(洗面化粧台水栓)
アングル止水栓付属の水抜弁の開放(湯・水)
洗面化粧台の収納部にある水抜き弁を開放します。
通常は反時計回りで開放状態となります。
水が大量に出ますので風呂桶などの水受けを用意して下さい。
③-3(浴室混合水栓) クランク用水抜弁の開放(湯・水)
クランク用水抜弁を反時計回りに回して水を抜きます。 シャワー付き水栓の場合は切り替えをシャワーにしてシャワーを浴室内の床に置きます。
③-4(洗濯機用水栓) 湯・水水栓ハンドルの開放 湯・水共に蛇口を開けて水を出します。
全自動洗濯機ホースが付いている場合はホースを外して水を抜きます。
③-5(ロータンクの水抜き)
洗浄レバーの固定 ハンドルに付いているロックボタンを押してハンドルを固定(ロック)します。
これよりタンク内の水が全て抜ける構造になっています。
③-6(吸気用カラン) 吸気用カラン(吸気弁・エアカラン)の開放
壁や給湯器の回りにある逆さになっている蛇口をゆっくりと開けます。
水が吹き出る場合もあるので慎重に開けて下さい。
この吸気ようカランの役割はとても重要で、配管内の水がスムーズに落ちるように、ここから空気を取り入れるために付いているものです。
近年はこのカランに変わって自動吸気弁というものも取り付けられている場合もあります。
以上が一般的な水抜き方法の例です。
建物の種類・構造。地域により方法は何十通りもあります。
適正な方法は建物の管理者さんや建設会社さん、最寄の水道業者さんなどにお尋ね下さい。
アーヴァンコーポレーションでは水抜き関連の修繕工事、凍結予防工事なども行っております。
お気軽にお問合せください。