本日は江別市内の8階建てマンションで行いました給水設備損傷による受水槽室水没事故についてご紹介致します。
築28年のマンションで早朝に警報アラーム発報と同時に水が全てでなくなったという事案です。
早速お伺いしました。
玄関付近は不明な漏水により水びだしとなっていました。
あらゆる場所から川のように次々と水が流れ込んでいました。
流出場所を探した結果、廊下にある地下進入口からと判明しました。
この場所は給水用の大型水槽と給水ポンプが設置してある場所です。
水没したことにより漏電し、各遮断装置が動作しエレベーターをはじめとした動力系の設備全てがダウンしていました。
まずは屋外にて強制的に水道を止水し、地下受水槽室内の排水作業に入ります。
受水槽室内に推定40㎥以上の水か溜まっています。
電気の排水ポンプだけでは排水が追い付かないため、弊社の工作車も急遽出動しました。
この車両はあらゆる突発的な案件に対応できるよう、ウインチ、クレーン、ブレーカーやスプレッターなどの各油圧装置等が装備されている車両です。
早速、油圧水中ポンプを使用し排水作業に入ります。
このポンプは川などの清水はもとより、泥などが混じった濁水なども汲み上げることが可能です。
ポンプはドイツ製で毎分900リットル汲み上げることが可能です。
油圧水中ポンプを投入したことにより排水がほぼ完了しました。
排水が完了したところで安全対策を講じ、受水槽室内に入ります。
原因となるべく場所を探します。
このような設備の場合、多く見受けられるのが2次側(加圧後の水道)の漏水です。
今回は1次側(加圧前の水道)の問題でした。
配管にステンレス管を使用しているようで、どうやらその継手の損傷により漏水が始まりこのような事態になったようです。
この継手のボルトが鉄製ということもあり画像のとおり完全に錆で腐食し外れたものと思われます。
この継手はゴム輪により密着させている構造なのでこのボルトが緩むことにより当然に漏水します。
水は欠かせない重要なライフラインの一つです。
ポンプメーカーと弊社で当日中に仮復旧作業を行い、数日中にポンプを含めた給水設備の復旧工事を行いました。
また、漏水に伴い損傷した設備(エレベーター、石油設備、水道設備、電気設備)の復旧費用は保険にて賄われました。
アーヴァンコーポレーションでは一あらゆる建物の設備工事を行っております。
お気軽に弊社ホームページ内の お問い合わせフォームにてご相談下さい。